羽曳野BROOM

2014年10月22日水曜日

THE モンゴリアンチョップス 2015春夏展示会「十人十色」に行ってきた。

THE モンゴリアンチョップスの服塾第五段がスタートしていますが、同時に来春からの2015春夏の展示会「十人十色」が開催されています。

当初は土曜日に行く予定だったのですが、昨日、少し時間があったので予定変更をして、新世界にあるTHE モンゴリアンチョップスの本社「新世界ラボ」のギャラリーにお邪魔してきました。


中も撮影はオッケーとの事でしたが、さすがにネタバレは皆様の楽しみを奪うことになりかねないので、細かい写真は内緒として、今回のコレクションで目についたのは、ドレスダウンかなぁと思います。

まず今コレクションの注目アイテム「宮崎」。
真っ赤なサイドゴアブーツですが、こちら相当格好いいアイテムですが、これが完全にドレスダウンされています。

この、一発目に対してドレスダウンして提案するのは、ちょっと他には類を見ない感じではないかと思います。
宮崎を和なディテールで仕上げたその新ブーツは、恐らく履いてみた人には相当刺さるのではないかと思います。

また、個人的にドンピシャだったのが高級婦人インナーをカジュアルアイテムにドレスダウンして見せた父人服。
これは一目見て気に入りました。
今コレクションの中でダントツ。前コレクションでは滝廉太郎Tとスウェットを絶賛しましたが、今回はこちら。

それから今回はプリント手法にこだわった物、こだわりというよりは新しいプリントを探し求めた感があって、これは見ていて楽しかったです。

THE モンゴリアンチョップスは、まだ国内で日の目を見ていないクリエイター、逆に斜陽産業となりつつある町工場の卓越したテクニック、オシャレアイテムには導入されていなかった技法や素材などを探し出して、ファッションに取り入れるという傾向があり、今回は更に顕著になっているような気がします。

また、ドレスダウンにも通ずるところですが、裏切る感覚、次こう来るんだろうな、と予想していると、完全に裏切られる感じです。

そして、見る人を試す感じ。
「アートってどう思う?」
と投げかけておいて、一生懸命答えると
「アートなんて全く興味ない。」
と返されるような、そんな感じ。

世界観を理解した気でいると、実はそこには世界観はなかったりとか 笑

あとはやっちゃってる感 笑

素人が見ると、Mr.マリックさんが凄いマジックをしすぎて、何が凄いかわからなくなって、全然不思議じゃないことを、凄いマジックが出来たと喜んでいる感じ。
でもそこには驚くべきテクニックが使われてたり発想があったりする。

そんなイメージのやっちゃってる感。

今回の最大のやっちゃってる感は、まさしく発明。
今回のやっちゃってるは、ぶっ飛んだやっちゃってる方なので絶対に売れないけど、二人は割とマジ。

某ショップのバイヤーさんがハマってたと言ってましたが、それはアートを語ってる感じで、絶対、仕入れないと思う 笑

でも、今回の最大のやっちゃってる感は、予定より早く時代に追いつかれたやつ。
ちょうど今、激旬のアイテムが二つも。

企画の段階では新しかったのに、展示会で激旬なので発売の頃には少し遅くなってる。
ただ、そこに劇的なイノベーションがあるので、普通に売れるでしょうけどね。

そして、見る人を試す最大の目玉は今回のタイトル十人十色にもなっているアイテム。

これは楽しい。
宿題を与えられたイメージ。
正直、今はどうすれば解けるのかわからないのだけど、これは楽しい。
恐らく、取り扱いショップには一部しか並ばないので、これを全型の中から選べたのは最高の特権。
何回も試着して、最後は直感で決めたのはやっぱり90's感かな。

まだまだ書きたいことはありますが、最後は冒頭の二人を少し引いて見てみましょう。


!?


おわり。