VINTAGE KINGはビンテージディーラーでジーンズブランドWAREHOUSEと協業でビンテージを現代に蘇らせるブランドHELLERS CAFE(ヘラーズカフェ)を展開するラリー・マッコイン氏のコレクションを掲載したムックです。
「古着屋さん」シリーズでお馴染みのワールドフォトプレスから出版されていますが、個人的には同じくラリー氏のコレクションを掲載したMy Freedmnのシリーズから出てる「KING OF VINTAGE」を持っているので買わなかったのですが、ひょんな事から中を見れば、ワールドフォトプレスらしいこだわりがムンムンに詰まった名書に仕上がっており、思わず衝動的に買ってしまいました。
何が凄いって、ひとつひとつのアイテムがガッツリ掘り下げて調べてあり、その服のバックボーンがしっかり丁寧に、それでいて簡潔に書かれています。
例えばLeeの販促マスコット「バディーリー」を見てみると、これだけ掲載されているのも圧巻なのですが、一体一体にディテール説明があります。
フィリップ66のガソリンスタンドの制服を着たバディーリーは、制服をLeeが作ってた、だとか、ボディーは30年代で制服は40年代だとか、まあ細かく調べ上げてあります。
僕の大好きなU.S.NAVYのカバーオールも、両方40'sと思って着てましたが、プルオーバータイプの方は30'sなんですねー。
着脱が面倒でネイビーの兵士達には不評だったのだとか。
そして何よりこの本を買う決定打になったのはこちら。
オオーーーーーーーッ!!!!!
野球チームのグラデュエーションジャケット。
しかも二枚目左上に兼松栄一という日本人の名前が見えます。
凄いこれー。
お正月にバンクーバーの朝日を観たばかりなので余計にグッと来ます。
兼松栄一さんのことをみっちり調べ上げてある。
凄い。
人種差別を超越した日本人兼松栄一。かっけー。
と、こんな風に読み応えたっぷりの一冊。
KING OF VINTAGEと掲載アイテムはカブっていますが、読み込みたい人はこちらが断然オススメ。
ただ装丁はKING OF VINTAGEの方が断然良いので、コレクション目的ならあちらが良いかなって感じです。
僕はVINTAGE KINGを超絶プッシュ!
おわり。