羽曳野BROOM

2010年11月4日木曜日

50's SMITH'S HICKORY COVERALL

・SMITH'S HICKORY COVERALL
今日も最近のお買い物シリーズで行こうと思います。

SMITHS カバーオール
50's SMITH'S HICKORY COVERALL

僕は古着の中でも、特にワークウェアが大好きです。
僕にとってはワークウェアこそ、歴史が詰まっていて、古着らしい古着という印象で、そのそれぞれのアイテム達が持つ雰囲気にグッと心をつかまれているのですが、そんな中でもカバーオールは過去に何点か掲載していますが、特に大好きなアイテムです。

30's DUCK HEAD COVER ALL
40's HERCULES JUNK COVER-ALL
POST O'ALLS COVER-ALL JKT
ユーロHBT(ヘリンボーンツイル)ワークジャケット
50's FINCK'S HBT COVERALL
40's U.S.ARMY COVER-ALL 「PW」
50~60's PRISONER COVER-ALL
U.S.ARMY PULL OVER JKT
40's SUPER PAYDAY PIN-CHECK COVERALL

カバーオールは、そのもっちゃりしたシルエットからは最近の、シュッとした服ブームでは、ややもすると不人気アイテムなのかもと推測されますが、そのもっちゃりした中に、男らしさが詰まっていて、リバースウィーブよろしく、これまた20歳の頃ぐらいからずっと変わらず好きなアイテムであったりもします。

20歳当時は、古着やカバーオールにそれほど知識があったわけではなく、単にビジュアル的にカバーオールが好きだったため、わらしべ長者方式で友達からタダでゲットした70'sのBIGMACのカバーオールをずっと着てたのですけど、古着の事に興味を抱くうちに、こんなディテールを持ったカバーオールが欲しいなあ、とか、デニムじゃない素材のカバーオールが欲しいなあ、とかって欲が湧いてきて、いろいろ買ってるうちに、僕のクローゼットのアウターでは、ダントツに存在感の大きなアイテムとなっております。

カバーオールの中でも、いろいろな素材のものがありますが、中ではベーシックなヒッコリーのカバーオールが、意外と縁がなく、いつか手に入れたいという願望だけをずっと持っており、先日、遂に、このSMITH'Sのカバーオールでそれを達成したのでした。

年代的には50'sぐらいでしょうか。
SMITHS単色タグ

このような単色のタグがついており、同じブランドSMITH'Sの70's頃のヒッコリーパンツにはトリコロールカラーのタグがついておりますので、その辺り、タグの変遷が読み取れますね。

SMITH'Sは今も現存している会社でして、今はワークウェアも作っていますがスウェットなど、若干、多岐に手を広げモノ作りをしているようです。


SMITH'S OVERALL COMPANY BROOKLYN 12, N.Y. UNION MADE
http://www.smithsamerican.com/
1906年ニューヨーク・ブルックリンにて誕生した伝統あるブランドとして、ステイタスの高い地位を90年間守ってきました。
基本ラインは、アメリカン・ワークウェアですが、ジーンズのトレンドをいち早く取り入れるなど、
ユーザーのニーズに合った商品を開発しています。

LeeやLevi'sなど研究が進みきっているブランドと違い、この辺りのPOINTERだったりDUCK HEADだったりってマイナーブランドの現存している会社のアイテムは、現存するアイテムも多くなるせいか、なんとなく値段価値の上がりにくいアイテムな印象を受けます。

実際、これもかなり同種のアイテムと比べると安く買えたのですが、その辺り、BIGYANKやHEAD LIGHT、BROWN'S BEACH、などの現在のブランド名やタグやジップまで復刻しちゃう、実名復刻ブームは、オリジナルの価値を下げちゃうんじゃないかという個人的な賛否でいうところの否な考えを持っていたりします。

SMITH'Sはマイナーブランドとは言え、20'sのブラウンダックのカバーオール(http://siranobros.jugem.jp/?eid=218)も現存しているようで、そういうアイテムを作ってた事やヒッコリーアイテムが多く見つかることも含め、非常に魅力的なアイテムを作ってた会社だなぁと思います。

ちなみにボタンは打ち込みデカボタンで
SMITHSで可ボタン
と、若干見難いですが、ボタン自体は20'sのチェンジボタンと同じデザインを継承しています。

細かい写真を撮っていませんが、肩口などはダブルステッチで、他のディテールの特徴としましては右胸のフラップポケットでしょうか。

個人的に、なぜかLeeのカバーオールにあまり興味がなく、この辺りのブランドのものを好んで買うクセがあり、恐らく、元BIGMANの工藤君が「かずまさんらしいチョイスですね。」と、そう言ってくれそうな僕が好きそうなアイテムなんじゃないかと思います。

おわり。