羽曳野BROOM

2019年3月29日金曜日

2007’s MADE by HEALTH「ヴィンテージファブリックリメイクシャツ」とアメカジっぽくなさ

アメカジっぽくなさ

楽天スーパーセールでは、ヤレたヴィンテージシャツが欲しいなぁと思っていました。

先日、レッドウィングのアイリッシュセッターを買ったのですが、そのアイリッシュセッターを迷っている時に、twitterでフォローさせて頂いている@okazaki76さんがおっしゃられた言葉。



なんだか頭撃たれた気持ちで・・・

「アメカジっぽくなさ」

完全に盲点だったというか見失っていた感覚だったというか、新鮮でいながら忘れていた感覚というか。

僕が好きなのはアメカジじゃないのか

自分の好きなファッションとかスタイルとか考えると、絶対的なものが「ヴィンテージ」です。

ユーロモノも日本のモノも好きですが、やはり一番はアメリカンヴィンテージ。

それが自分の中のアメカジでもあるのですけど、日本のファッションシーンでのアメカジって、もっとこう和製英語のようなものがあるじゃないですか。感覚的に・・・ですが。

言葉にするのが難しいですが、アメカジスタイルを作り上げるのは、アメリカンヴィンテージではなくアメカジというカテゴリーに向けて作られたアイテムだったりする感覚です。

そこにはふんだんにこだわりが盛り込まれていて、ともすればヴィンテージアイテムよりディテールがバキバキというか、「っぽさ」が表現されているというか。

またヴィンテージアイテムでは表現出来ない入手困難な生地やアイテムも復刻されたりモチーフになっていたりするので、ヴィンテージでは表現できないアメカジを表現出来たりもしますよね。

つまりアメカジはヴィンテージでよりも復刻アイテムやアメカジブランドのアイテムで表現した方がキマる(大いに語弊あり)。

そこにヴィンテージであったり、セレクトブランドやファストファッションブランド、人によってはハイブランドなど、好きなエッセンスを取り入れて更にオリジナルのアメカジを作り出すようなイメージ。

僕の服のほとんどはアメリカンヴィンテージかオールドのアメリカモノ。そこにユーロヴィンテージが少しあって、あとは日本製のモノ、そしてTHEモンゴリアンチョップスとかDARGOとか個人的に刺さる発信をしているインディーズブランドのモノ、アメカジブランドというカテゴリーでいうと、RRLとラルフローレンの現行に近いものと、ヘラーズカフェを少しぐらいしか持っていない。

日本の名品をたくさん作っているアメカジブランドやジーンズブランドのものはほとんど持っていない。


自覚的にアメカジというカテゴリーにはいると思うのだけど、じゃあアメカジブランドではなく、ヴィンテージを好んでいるのはなんなのや?と考えると、アメカジという大きな括りの中でもヴィンテージの雰囲気や経年変化、もっというならボロ、襤褸が好きなんやんと。

で、このカテゴリーにも住人はたくさんおられて、先ほどの@okazaki76さんも遠くない位置におられるし、以前、特集的にやった「襤褸好きな人達」に出てこられる皆さんも同じ場所におられるんじゃないかなと思う。

この枠は、ファッションカテゴリーでいうところのアメカジっぽさのある方もおられれば、オカザキさんやNOiSE CRAFTの山本さんなんかはアメカジって感じでもない人もおられる。
ここの枠はファッションカテゴリーとしては名前のついていないマイノリティーな場所なのですが、自分の居心地のいい場所もここにあるよなぁと。

で、結局、先ほどのブーツ問題はその「アメカジっぽさ」がある方のアイリッシュセッターをチョイスしたわけで、そのアメカジっぽさも入っているのが僕の居場所ではあると思うのですが、オカザキさんに言われた言葉で気付いたここの居心地の良さ。

と、まあ言語化すればするほど、なんかダサイのですが、ここはブログなので、基本的のは言語化する場所ですから、大目にみてくださいね。

それでね、前フリで1500文字以上使うという、未だかつてないブログに自分でも驚いているのですが、そのアメカジっぽさのあるアイリッシュセッターを買ったら、オカザキさんの言葉が猛烈にフラッシュバックしてきて、とにかくバチバチにヤレた雰囲気のシャツが欲しくなってしまったわけです。

その中でチョイスしたのがこちらでした。



恐らくアメリカのヴィンテージファブリックを使って作られたのであろう長袖シャツ。


そのバチバチの雰囲気を探して刺さったのがヴィンテージではなく、こちらでした。

ブランドはMADE by HEALTH。



元PIGSTYの田上さんが興されたブランドで、先日のTHE UNIONに同じく大阪ブランドですね。

田上さんは個人的にはお会いしたことがないか、もしかしたらお店で1度ぐらいはお会いしているか程度の面識なのですが、GRIZZLYの小路君やTHEモンゴリアンチョップスの安藤君からお名前が出てくるので、なんとなくよく知っている気でいます(笑)



ヴィンテージの再構築やリメイクが人気のブランドという事は僕でもよく存じていましたが、手に取ってみると、もうグイグイと心を掴まれます。

まず生地のチョイス。

そしてボタンも古いシェルボタンが贅沢に使われていて、それがまた微妙に違っているのがたまらないですね。




バックがまたね。



男は背中で語れぃ!って事ですね。

各所トリプルステッチで作られていて、愛が詰まってますね。


おわり。