ボロボロの服を多数持つ僕ですが、リペア待ちしていたアイテムの一つが50~60年代のBIGYANKのシャンブレ―シャツ。
「シャンブレ―シャツをリペアするのにシャンブレ―シャツを買った。」にて、そのシャンブレ―シャツをリペアしようと思っている詳細を書いておりますが、最初はシャンブレー生地を当てて、普通にリペアするつもりをしていました。
ところが、リペアした後のシャンブレーシャツをどうやって着ようかなぁとか考えている内に、鮮やかな日本の着物に使われていた古布でリペアしたくなってきました。
前に藍染めの生地を買ったときに一緒に買ってたんですね。
ということで、お裁縫、やりますかね。
とりあえずプランとしては鮮やかなイメージにしたいってところ。
イメージとしては江戸時代の傾奇者でしょうか。
傾奇者とは、「花の慶次」という漫画で有名になった前田慶次など、「異風を好み、派手な身なりをして、常識を逸脱した行動に走る者たちのこと」を指す言葉で、言わば江戸の不良ですね。
リペアする部分はここ。
なんかダラしなく擦り切れちゃってる襟。
プランとしては、派手目にといっても僕みたいにデザイナーでもない色彩知識もない人間が無造作に色を重ねるのでは色ボケみたいになりかねないので、赤を基調として、赤~黄色までの色に限定してパッチワークしていくプランでスタート。
この辺の生地を中心に。
まずは縁を縫い付けて行って。
こんな塩梅に。
そして今回のやりたかったヤツ。刺し子。
ということで、ここから更にチクチクチクチク。
デニムのリペアのタタキを手でやっているようなイメージですね。
デザイン的な面以外に補強されたり、また場所によっては保温効果もあります。
完成!ジャーン。
赤の生地に赤の糸で刺し子しているので、わかりづらいですが、これは失敗ではなく狙いです。
むしろ、白抜きの模様部分にちょいちょい赤を入れるようなイメージでやってみました。
で、これは右襟なんですけど、左襟にも同様のダメージがありました。
しかもここは後ろ側まで生地が薄くなってたりピンホールがあったりするので、左襟の方は結構ガッツリ後ろ襟までリペアする感じで頭の中でデザインをイメージ。
右襟は赤の生地で行ったので、ちょっとこちらは黄色の生地から行ってみます。
赤が貴重なので、糸は黄色や白ではなく赤を使って。
まずは縁を縫って、左襟はパッチワーク的に生地を重ねる方針なので、大体縫ってイメージが付く程度になったところで、ここにオレンジというか朱色みたいな色の生地をON。
待ち針で固定しながらイメージを沸かせながら重ねます。
待ち針とかこんなに活用したの初めてです。
正直、今回、かなり裁縫の腕が上がりました(笑)
で、こんな感じに。
後から更に針を入れましたが。
こちらは朱色の生地は刺し子ではなくバッテンに縫って少しバリエーションを。
途中経過。
実際に着るとこんな感じ。
反対側も含めてみると。
うんうん、良い感じ。
前から見て見える部分はここなので、これがまずのイメージ。
更に、その隣に今度は黄色の生地を。
ここはあえて外側からは見えないような位置で、イメージは襟の肌への設置面を補強する感じで。
更にややピンクがかった生地を重ねます。
こちらは後ろから見たときに主役になる部分なので、外側からもよく見えるように。
貼ってからそれぞれに刺し子を。。。
最初の生地はクロスで刺し子を入れましたが、ここの黄色に生地は縦方向だけ、ピンクの生地は横方向だけ、全て赤の糸で刺し子を入れました。
こんな感じです。
まあ飽きればまた針を入れれば良いので、こうしてそれぞれ左側4枚は全て刺し子の形式を変えてみました。
どうですかね。
自分的には大満足。
というわけで、完成!
左半分はほぼ完ぺきに。
右側はまだ状態が良いので、やらずにこのままで。
あんまりやりすぎも良くないかなぁと思って。
後ろ側はこんな感じ。
三枚目の黄色の生地はぎりぎりここからは見えない。
前から見るとチラッと見えます。
こんな感じに仕上がりました。
で、赤を基調にしたり、黄色とのコンビにしたのはこのシャツを着るであろう季節を考えてのことです。
多分、春と秋、それも腕まくりしたりしなかったりの、ちょうど良い季節に着ると思うんです。
そんなわけで、その頃履いているパンツは恐らく、ずーっとリペアし続けて履き続けているいる、お気に入りの501 66前期。
となると、今年はブーツを履くかもですが、このデニムに合う、インパクトカラーのスニーカーを履くんです。
となるとこんなコーディネートになるはず。
赤のニューバランスM1300。
とか。
黄色のニューバランスM991とか。
その時にピッタリ、コーディネートに合うようにってことで、赤と黄色を基調にしました。
どうでしょう。
自分ではかなり満足です。リペア用に買ってきたシャンブレ―シャツは無駄になりましたが(笑)
おわり。