羽曳野BROOM

2018年8月7日火曜日

個人的古着の原点・60's UNKNOWN 半袖スウェット「SJV」を徹底分析

60's S/S SWEAT SHIRTS

もう10年以上大切にしている60年代の半袖スウェット。


こちらの写真は2011年に撮った物。

今も手元にあります。


以前の記事なのですが、せっかくの大切にしているスウェットの記事なので、根性入れてリライトして細部まで追求してみましょう。

ディテール

タグは完全に消えていて、どこのブランドのものかわかりません。


タグが小ぶりで縦長、恐らくCHAMPIONでないことは確かですね。


ラグラン仕様で、首元2本針で裾周りのリブも2本針。他は4本針で縫製されているところが多く見られ、黄色というカラーからもSPRUCEのものかなぁとか想像していますが、定かではないです。

名古屋の古着屋Feeetさんの「店長スギの古着講座」でのスウェットの年代判別の記事に出てくるSPRUCEのスウェットのディテールと一致します。➡店長スギの古着講座

その辺のディテールや生地感からも50年代以前という事はなさそう。年代はおそらく60'sかもしくは70'sといったところではないでしょうか。

プリント

プリントは染み込みプリントと呼ばれるプリントです。


水性インクを使ったプリントで、着こんで洗っていくほどに風合いが増す、古着ファンの間では人気のあるプリント手法です。

ロゴのSJVは「SAN JOAQUIN VALLEY(サンホアキンバレー)」の略です。
SAN JOAQUIN VALLEYとは、カリフォルニアの南部にある谷のようで、多分、農村部の村です。

そこのFIREMAN ASSOCIATION。恐らく、消防士協会的な所の半スウェです。

この服を手に入れた経緯(2011年執筆)

この服は、僕の今の古着の原点とも言える服でして、元々、時はビンテージブームの90年代中期頃の高校時代に、京都の古着屋さんで、セーターに一目惚れしたところから、僕の古着人生が始まるのですが、途中、裏原ブームなんかに流され、サラ着を中心に着ていた時期がありました。

そして、ある時、「今年は半袖スウェットが着たい!」と思い立ち、半袖スウェットなら古着屋やろ、という事で、古着屋巡りをしたところから、古着再デビューとなるのですが、その時に買った半袖スウェットがコレなのです。

厳密には、サラ着メインの時も、古着は着てはいたので、再デビューではないのですが、古着メインで着るという意味では再デビューみたいなもんです。

で、その時は、なんの知識もなく、ただ、お手ごろな価格で、更にからし色の服が好きなのと、消防士のヘルメットのプリントが男らしくってかっこいいって理由で、コレを選んだのですが、今でも気に入っているという、なかなか奇跡的なチョイスでした。

ちなみに、その時に、当時の人気古着屋「BIGMAN」や「THRIFTY」に行き、「古着屋さんの接客って素晴らしいな」「今日の買い物、ええ感じやったな。この人たちから服買いたいな」って思ったトコから、また古着屋に通うようになっていくのです。

そんな原点のスウェット。
もっとええヤツとか、普通に人にあげたりとかしましたけど、コレは、きっと誰にもあげず、これからも大事に着ていくと思います。

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