羽曳野BROOM

2018年10月29日月曜日

古着で買ったラフアウトレザーブーツの丸洗い~水虫対策

ラフアウトレザーブーツのファーストメンテナンス

先日、履き古したブーツを買い取りに出し、新しいブーツを購入しました。


CHIPPEWAのラフアウトレザーのブーツでリユースショップ「セカンドストリート」に7500円ほどで売られていました。

状態も非常に良く、まだまだ履けそうなので、“中古”という事を除けば定価37000円ほどのブーツが約3万円引きで購入できるというこんなありがたい事はありませんよね。

中古(古着)のブーツを購入する時に気になるのは、やはり汚れと水虫。
というわけで、不安なく気持ちよく履けるようにファーストメンテをしていきましょう。

ブラッシング

まずは基本。ブラッシングです。


シューレースは全て外します。


ちなみにCHIPPEWAの#97060は平紐が付いています。

そして馬毛ブラシで隅々まで丹念にブラッシング。


いつも靴磨きの時はブラウンダックのエプロンをしていますが、この通り、レザーのカスや埃などが結構出てきました。



この羽根の内側がゴミや埃が溜まりやすいんですよね。


シューレースを解いてやらないとここは綺麗にできません。
またここに小石などが挟まってしまっていると、歩くたびにグリグリとレザーを傷付けちゃいます。

ブラッシング完了。


丸洗い

インソールとアウトソールの汚れ落とし

次は丸洗いしちゃいましょう。

過去にもスウェードのブーツを丸洗いしていますが、基本は同じですね。

スウェードブーツ(REDWING#8143)を丸洗い!

スウェードとラフアウトは同じ裏革ですが、革の毛並みを短く刈って整えたスウェードに対し、刈り揃えずに質感そのまま残したものがラフアウトになります。

まず丸洗いの前にインソールとアウトソールのお掃除を。


100均などに売ってる除菌のウェットティッシュが良いですね。

結構、インソールから埃とか取れて驚きますよ。

浸け置き

インソールとアウトソールの埃や汚れを落とし終えたら大き目のバケツに投げ入れ、ぬるま湯(40度程度)をナミナミ注ぎます。


メンテされていたラフアウトやスウェードのブーツは防水スプレーがふられていたりして、水を弾くので、中途半端にやっちゃうと水染みになるようです。

なので、水がちゃんと浸透するまで1時間ぐらい放置しました。

シューレースを洗濯

その間にシューレースを洗っちゃいましょう。


まあ適当に石鹸付けてゴシゴシ。


ちょっと洗っただけでこの有様。


きったね。
シューレースは盲点ですよね。

ということで、もう一度洗って、2度洗いしておきました。

シャンプーで洗う

さあいよいよ丸洗い。


洗剤はレザー用の洗剤を使えれば最高なのですが、高いのでシャンプーで行っちゃう。
人間の肌に使えるのだから牛の革にも使えるだろう理論ですね。


適当なタワシにシャンプー付けてゴッシゴシ。


ラフアウトやスウェードは非常に強い革なので、タワシでゴシゴシ行きましょう。
表革は傷になっちゃうので、もっと丁寧に。

インソールは靴下が便利

外側よりも更に気になるインナーは使い古した靴下が便利。


我が家では穴の開いてしまった靴下などはこうしてウエスとして使って、布としての最後のお勤めを果たしてもらいます。


こんな感じに中を丁寧に洗います。

先日亡くなられた樹木希林さんもそんなような事を仰っていましたね。

ネットでは軍手が便利というのも紹介されていました。
まあ不要になった布の活用ということで、靴下をオススメしておきます。
穴が開いた靴下はいろいろ使えますのでブーツメンテ用に取っておくのが良いと思います。

そして更にゴッシゴシ。


徹底的に濯ぐ

最後はホースでジャーっと泡がなくなるまで濯ぎます。


シャンプーが残らないよう。。。といっても適当にやってますが。

で、これまた小さくなった子供たちの使い古しの肌着で水気を拭き取って。

干すのは日陰に

日陰干し。


インソールも水浸しなので、新聞紙を丸めて入れて水気を取ってやります。

足先を上にして干すと良いようです。

インナーにクリームを塗布

で、半乾きぐらいで、インナーにモウブレイのデリケートクリームを塗りました。


ここはブーツクリームとかでも全然OKですね。

ラフアウトということはインナーが表革なので、栄養を与えてあげる感じですね。

デリクリは甘い香りで溶剤のような匂いもないので、素手で縫っても気にならないのがお気に入りです。

防水スプレー&革に栄養を

乾いたら防水スプレーを塗布。ただの防水スプレーではなく栄養も入れられる防水スプレーにしましょう。


僕はJEWELの1500円のものを使っています。


色付きもあるので要注意。基本はカラーレスでOKです。

仕上げのブラッシング

更に防水スプレーが乾いたら、再度ブラッシング。
干してる間にもゴミが付着したりしているのと、洗ってベタッと寝てしまったラフアウトの毛並みを生えている方向と逆方向にブラッシングして立たせてやります。


更に起毛用のブラシで起こしてあげて。


シューレースを通して。



完成。

ラフアウトレザーの質感も蘇り、丸洗い大成功だったのではないでしょうか。

水虫対策

さて、全て完了したら仕上げの水虫対策。

基本的にはここまでやっとけば問題ないような気もしますが、念には念を。

カビ対策にもなるモウブレイのモールドスプレーを塗布。


水虫もカビの一種なので、モールドスプレーをする事で水虫対策になると言われています。

インソールに塗布する時はこうしてブーツを逆さまにしてやると足先まで万遍なく塗布できます。

以上で、ファーストメンテ完了です。


これで汚れも水虫も気にならないピンピンのブーツになりましたので、気持ちよく、ガンガン履いて行きます。