2018年11月22日木曜日

青春ヴィンテージ読了

青春ヴィンテージという個人出版の電子書籍が発売されました。


著者は大阪の古着大好きな男性トロンボさんで、まさにヴィンテージが青春のような古着愛を持たれていて、発信力や熱意を感じ、メールのやり取りだけで、物凄く魅力を感じさせられる方です。


著者のトロンボさんが発売前に情報掲載依頼をくださり、その熱い古着愛に触れて、自分自身も読みたくなったので購入して読ませて頂きました。

中身は55点の私物紹介に、3本、コラムが掲載されており、いずれも深いトロンボさんのヴィンテージや古着への愛情を感じさせて頂ける一冊になっています。



中心はユーロヴィンテージですがUS古着も取り上げられており、純粋に古着が好きであればみなさんドンズバな構成ですが、中でもトロンボさん自身、リペアの入った雰囲気抜群のボロ系のワークウェアには相当な愛情を持っておられるようです。



そうした紹介されているアイテムには、それぞれ出会ったお店のこと、販売員さんとの会話、買った理由などに触れておられ、深い愛着を持って古着を着ておられることが伝わってきます。
そうした物と人に着目したストーリーに思いをはせておられるところがとても素敵です。

またご本人が「買い手目線」で、ディテールやヴィンテージの歴史を知らない方にも古着に興味を持ってもらえるように、という思いで書かれており、読み味の良い文章の中に、その洋服の機能的なディテールや、そのアイテムがどうして使われていたかを説明されていて、とても読み物として面白い書籍になっています。

個人的にもユーロのリペアの入ったワークパンツを買ったばかりで、このページなんかは相当興味深く読みました。

ユーロ古着は今、かなり人気を獲得してきているので、注目ですし、ユーロの古着の情報というのはなかなかないので、トロンボさんの深い愛の詰まったヴィンテージ本「青春ヴィンテージ」、ぜひご一読をオススメします。

電子書籍はPDF形式で価格は800円です。

雑誌、特にファッション誌が売れなくなっている昨今、こうした個人の情報発信はこれから注目ですよね。
もっとたくさんの方が情報発信されると面白いと思いますし、自分自身も是非、取り組んでみたい領域です。

個人の情報発信で、古着人気、ヴィンテージ人気が高まって行けば、また良いスパイラルに入り、古着屋さんや古着業界の方も、古着マニアも、みんなが幸せになれる予感がします。

そんな古着業界の新たな可能性が感じられる一冊でした。

電子書籍「青春ヴィンテージ」発売!