2010年10月29日金曜日

2010阪神ドラフト寸評

・指名選手一覧
1位榎田 大樹投 手東京ガス24
2位一二三慎太投 手東海大相模18
3位中谷 将大捕 手福岡工大城東17
4位岩本  輝投 手南陽工18
5位荒木 郁也内野手明 大22
育1阪口 哲也内野手市和歌山18
育2島本 浩也投 手福知山成美18
育3穴田 真規内野手箕面東18

・個人的選手寸評1位指名では早稲田の大石達也投手をくじびきで外し、榎田大樹投手を指名。
元々、榎田投手は左腕としては即戦力No.1評価の選手で、阪神が外れ一位でという話は元から有ったし、西武が単独指名するのではという噂もあったほどの選手。くじを残り1/2で外しているのは非常に痛いが、外れ一位をすんなり榎田投手に行けたというのはナイス判断。
個人的に、左腕を最上位と思っていたので、いい獲得だと思います。

真っ直ぐはそれほど速くないけれど、スクリューやチェンジアップが使えそうなら楽しみな存在で、エースとまえはどうかわからないが、普通にローテに入ってやれる投手だと思います。
ただ、アマ時代の球種は、明らかコントロール出来ないものや、フォームにバリバリクセが出るものなんかも含まれているので、いくつ使えるかにもよりますが。。。
ちなみにMAXは146km/hとの事。コレも、神宮みたいなファンタジースピードガンでたまたま出ただけのようなMAX球速も含まれるので、怪しげではあるが、140前後は投げれそう。

大石投手が西武というのは皮肉なものであるが、その西武が大石を引いたから榎田が獲得出来ると踏んで指名したのであれば、アホアホと馬鹿にされる阪神編成陣もなかなか侮れないのかもしれない。

2位は一二三投手。
今春までは1位競合クラスと目されていた投手で、夏の甲子園では、いきなりサイドハンドにイメージチェンジして甲子園に現われ、あれよあれよと決勝まで勝ちあがったという、非常に魅力的な逸材。
サイドでも150km/h近い球を投げ、今はオーバーハンドに戻しているとか。
打者としても甲子園での打率は実に.571。
スラッガーとしても夢が見れる大きな選手です。
評価はグンと下がっていますが、僕は、1位指名と同等の評価の出来る選手だと思います。
元々、東海大相模という事もあり、巨人が囲いきったとの情報も出ていたのですが、阪神からの指名後、監督さんとガッチリ握手してましたね。
まあ大阪の堺市出身ですしね。
強打も捨てがたいですが恐らく投手で行くと思います。

3位は中谷捕手。
元々、高校生捕手の指名予定はあったものの、3位ではスラッガー候補を予定していたはずで、指名直後は少々不満だったのですが、この後、各球団が高校生捕手の指名ラッシュ。
そういう意味では、ソフトバンク外れ一位の山下選手に次ぐ評価の中谷選手をここで指名したのはファインプレーだと思います。非常に大柄の選手で可能性を感じさせますね。
プレースタイルは、週間ベースボールの寸評では橋本良平(阪神)タイプとなっており、強打系の捕手であると推測されます。
ちょうど、昨年、強肩が売りの原口を指名。その上は、現大学4年生と同世代の強打系の橋本良平がおり、ちょうどいい指名かなと思います。
橋本良平は今季、ウエスタンで3本塁打と、少しづつパワーをつけつつあるので、それに負けじとがんばって欲しいですね。

4位は岩本投手。
元々、もっと上位での指名が予想されていた選手で、ここで獲得出来たのは大きいですね。
高校生投手は是非もんで欲しかった補強ポイントなので
球も速く、南陽工という事で、先輩津田投手のようなストッパーとして育ってくれたら楽しみですね。

5位は荒木選手。
上本、大和、坂など、この辺の世代の同タイプは犇めき合っているため、出来れば勧野 甲輝君に行って欲しかったけど、そういったレギュラー一歩手前の選手達を刺激するにはいい選手。
俊足攻守がウリで、特に足は相当速いらしい。公称50m5.7だが、この辺は手動計測だったり、距離も曖昧だったりするので、プロ野球選手も含めて、眉唾な事が多いが、リーグ戦で二桁盗塁やってるのは、十二分に評価出来る。

育成1位は市和歌山の阪口選手。
セカンドで高校通産19発というパワーを持った、大型セカンド。
セカンドで育成するかどうかはわからないが、育成で指名するには充分な魅力を持った選手。

育成2位は島本 浩也投手。
めちゃくちゃ小柄だけど、動画で見る限り、ひじの柔らかい柔軟なフォームで、フォロースルーの大きなダイナミックなフォームをしていて、躍動感のある選手。
貴重な左腕ということで、うまく育てば中継ぎの一角を任せられるようになるかも。

育成3位は穴田 真規選手。
コチラは高校通産31発の長距離ヒッター。
守備位置はショートだが、これは恐らくコンバートでしょう。
ドラフトで取れなかった長距離砲候補を育成で指名出来たのは大きいですね。

・総評やはり、1/2で外したのは辞任級のやらかしであるが、まあくじ引きだから仕方ないですね。
ドラフトでの不満は捕手枠で中谷捕手を3位に繰り上げて行ったため、スラッガーが獲得出来なかったことではありますが、その辺は育成で指名でフォロー出来ているのが好印象です。
下位から育成まで、どこも補強ポイントにそこそこ合致した選手を獲得出来ていると思います。
あと個人的には二位で一二三投手、四位で岩本投手を獲得出来ているのが素晴らしいと思っています。
全ての新人選手の大活躍が楽しみですね。

おわり。